
SSDとHDDの生存競争。HDDの判定勝ち?
新しいNANDフラッシュ市場が展開されると大きく期待されたSSD(フラッシュ メモリー基盤の保存装置;Solid State Drive)が,ハードディスク(HDD)の技術発展と価格の下落に押されて,なかなか主導権が取れず苦戦している。
主な需要層であるPCやサーバー製造メーカーがSSDを搭載したPCを直ちに作り出せない訳はHDDとSSDの価格差が縮まらないということと、SSDの技術的な限界がまだ克服されてないためだ。PC市場をターゲットに発売されたSSDの最大容量256GBに比べて、HDDの方は500GBから1TBのものまで販売されている。
さらに、軽いモバイル用HDDも次々と開発されていて重さでも差が開いてきている。
また、SSDの‘プレミアム’市場と言われるサーバー市場も事情は同じだ。
HP(サーバー3種,ストレージ5種),デル(サーバー7種),IBM(一部ストレージ)等が一部製品にだけSSDを搭載している。サムスン電子は現在サーバー用で100GB SSDを出しているが価格競争力を理由で自社のサーバーには標準装備していない。
市場調査会社のアイサプライ(www.isuppli.com)はSSD市場規模が昨年5億5800万ドルと発表。これが2011年には67億6400万ドルまで急成長するだろうという展望を出した。サムスン電子とインテル,東芝,日立GST,シーゲイトテクノロジーなどの半導体およびHDD業界もSSDに対する期待は変わりないがこれらの期待ほど成長されていないのが現実である。
サムスンは今年の初め半導体部門企業説明会(IR)で“下半期にはSSD価格が下落して,NANDフラッシュ需要が拡大されるだろう”と発表したが、HDDの価格帯まで下がるとSSDに急激に移るだろうが現在の価格競争力では難しいという意見も少なくない。
大型IT企業などのデータセンター、サーバー管理会社もサーバー部門のSSD導入は、技術が成熟されてない今は、総所有費用(TCO),投資収益率(ROI)等でHDDに負けているのでまだ導入する時期ではないという声が多い。
■用語説明
SSD(Solid State Drive)=NANDフラッシュメモリーで作った保存媒体で,原版材質が半導体(Solid State)で形成されている。既存HDDがディスクにデータを記録したり読み込んだりする、機械的原理で作動することに比べてSSDは半導体チップの化学的、電気的反応を利用して保存する。したがって発熱なく外部衝撃にも強い。
-> SSDの用語辞書
-> SSDについてWiki






